逃がされた魚

大きくなりたい。

またね

 こんばんは。夜名七夕多(よななゆた)です。

 先週彼と久しぶりに連絡をとりました。彼との関係、少なくともこれまでの関係はこれで本当に終わったんだと思います。

 

 私は別れて数ヶ月、彼への好きと、愛と、死ぬほどの憎しみとでなんとか生きながらえていました。いや最後のはむしろ死にかけた理由なのですが。

 片想いの一年間、両想いの三年間、そして別れてからまた数ヶ月の片想い。いつでも彼を好きだったのです。また前みたいに好きだと、愛してると言えないことが悲しくて信じられなくて、よりを戻そうと必死でした。そして何度か接触を試みて玉砕しました。(参照:決別と解放 終わりと始まり ばいばい、夏 )

 これでなんとか、心の整理はついたのです。もうあの人は私のことを好きじゃないし、戻ることもあるまいと、やっと、認めることになったのです。それでも気づけば彼との思い出に浸ってめそめそ生きてきたわけですが。

 

 そんな中、私の心の平穏を乱す事件が起こりました。なんと、彼から連絡が来たのです。まあその予兆は共通の友人から聞いていたのですが。しかしLINEは消してるし電話番号すらも消して、私の携帯は彼を知りません。メッセージ(アプリ)に謎のメッセージが入っていて驚きました。

「まだ通じるなら質問です。時計どこで買いましたか。」 

「多分電池切れで、乱暴に使ったわけじゃないですよ」

 最初不審者かと思いましたが、電話番号から彼だとわかりました。

 そしてこれらの他に、有効期限2分の動画が送られていたのです。黒い画面に手書きの「Réveille toi!」という文字が浮かび上がる。レヴェイユ・トワ。フランス語で、"君を起こす"。もしかして私の状況にリンクしているradwimpsの「05410-(ん)」という曲の"wake me up when you come back"というフレーズをもじってくれたのかと不覚にも胸が高鳴る。しかもわざわざ私の得意なフランス語で?このいつもの拙い字で?あああ好きだ。好きだ。はぁ。情けない。実際はただ深夜なので「起きて」と言いたかったそう。

 その後、人としては好きだ、とか、また仲良くしたいという旨のことを言っていました。でもめちゃくちゃ素っ気なく返したんです。ちゃんと。「恋愛感情がなくなったら君を好きになる部分はほとんどない」とも言いました。胸が痛んで勝手に泣きそうになっていたのですが。

 

 次の日、また彼からメッセージが。彼は例のごとくつらつら述べていましたが、要は私と話したいとのこと。会うのは嫌だと私が言うので、電話になりました。

 電話口で彼が話したのは、私への感謝と謝罪と、そしてまた友達になりたい、ということでした。友達になりたいんだそうです。だから、こっちの恋愛感情がなくなるまで待っていたと。彼は話し相手がいないと何にもやる気が出ないから、色んなことを話したいと思える「close friend」(彼はかっこつけてそう呼んでいました)が欲しいんだとか。

 すごく気に入らない。それならセフレになってくれと言われた方がまだよかった。はは、死ね、って言っておしまいにできたのに。

 要は誰でもいいんだなとわかって無性に虚しくなりました。事実彼は私の友人の子をそのclose friendの一人だと言っていて、私にもそうなって欲しいのだと。

 私は一人の女の子として好かれたかったし、一人の女の子として一緒にいてきたつもりだ。そのために何でもしてきたのだ。別れて数ヶ月経ってもその思いは残ってる。なのに。そんな私の思いとか努力なんてちっとも彼の中に残っちゃいない。彼のことを都合のいい人くらいにしか思っていない私の友人と、私は、彼の中で同じ位置づけになっていた。なんなんだこれ。私の三年間を返してよ。ねえ、返してよ。

 でも正直、虚しさとともに喜びもあった。やっぱり私は彼が好きで、彼の話を聞くのが好きなのだ。彼の話を聞いて、ばかだね(そんなところも好きよ)、なんて言えるのが幸せなのだ。

 勉強でまた勝負したいと言われました。「君ほど頭のいい人はいないと思って必死に勉強してたけど、東大に入ってもやっぱりいなかったよ。そりゃだっておかしいもん。全く勉強してない東大数学3完半するとか、世界史僕より覚えてるとか。やっぱり君と勝負していないと僕は勉強を頑張れない。」 私は勉強要員か。はは。

 まあ自分の勉強のために彼を利用するのもいいのかなーなんて思ったり。彼はドイツ語をとっていたので、使いたいときだけ使ったら三つ目の言語もいけんじゃね、と思って。

 そんなこんなで、彼にノーとも言えず、何日間か連絡をとっていました。何でも気負いなく話せる人がいるのは、やっぱり嬉しい。楽しいよ。ずっと引っかかっていた恨み言なんかも話せて、なんで別れたのかも聞けて。別れたのを後悔してるっちゃしてる、とも聞けて。

 記憶に残った会話をメモしておきました。

彼「一人旅行でもいいから、旅行に行ったらその話を誰かにしたい」

私「君はそういう人だったね。私は好きな人とどこにでも行きたい。」

彼「君はそういう人だったね。」

私「ふふ、でしょ。」

私が'好きな人'と旅行に行きたがってたのを、君は知ってるんだなぁ。それでも行ってはくれなかったなぁ。。

 

あとは、

私「なんであんたのせいでこんな思いしなきゃいけないのかって思って、だから…」

彼「刺そうと思った?」

私「そう、ふふ」

サイコパス同士の会話ですね。

 

 でも、毎晩泣いていました。私まだあの人のこと好きで、まだハグしたいキスしたいって思っていて、でももうできないのかーと思うと辛くて辛くて。

 やっぱりだめだなぁ、と、最後の日電話でけりを付けました。

 「私に彼氏ができたら何か思ったりする?」

 「いや、全然。」

 「…私はね、まだそうじゃないんだよ」

 「……そうか。それは悪いことをしたな。」

 なんかさぁ。もう戻ろうなんてちっっっっとも思ってないから、せめて何かまだ、残っていてくれよ。せめて、私に未だ残ってるこの感情を、利用してでも認めてくれよ。僕よりいい人いっぱいいる、じゃないんだよ。そんなこと3億年前から知ってるわ。

 自分の虚しさ悔しさ悲しさを上手く伝えられず、また電話口で泣いてしまう。泣くほどのことじゃない、って言うけど、それならこんなに苦しんでないのに。お前が泣けよ。泣いてよ。

 まあ、どちらにしろずっと続けるつもりはなかった。次の人と付き合って別れたら、君への好きもなくなるかもね、なんて言ったけど、そうなったらもう君とは喋らない。私を好きじゃない君なんて無意味だ。

 もう彼から連絡が来ることはないだろう。私からも何も話したいことはない。何の期待も絶望も持てない日々になる。彩りがなくなった。でもそれでいいのだ。平穏に過ごして、また好きな人を見つけて、またすごくすごく好きになって、今度はちゃんとずっといられるようにってまた願う日がくる。その日までの準備期間だ。

 まあまだ未練とか、愛情もどきとか、そういうものは消えていないんだけどね。でも更新されることもなくて、少しずつ消えていく。それを寂しいと思う感情だって、だんだん薄まっていく。

 またこうなることは二度とないけど、またね。またいつかね。

 

 そんなこんなで、一つの区切りがつきました。

 彼への想いを軸にこのブログをやってきたので、最近は前ほど感情移入して書けてないなぁと感じてきています。実際、書きたいことがあってブログを始めたのですが、だんだんブログがあるから書いてる、という心情に変わってきたのだと思います。前は本当に、文章と自分が一体化してる感覚だったのですがね。彼との関係や彼への想いが一区切りつき、このブログの内容も変えざるを得ません。

 何を新しい軸にしていくか、というのはまだ決まりませんが、とりあえず初心に戻るために、「書きたいことを書きたいときに書く!」という原則を立てようと思います。

 具体的にはこれまでほぼ毎日更新だったのですが、その縛りをなくして、書きたいことが見つかったときのんびりのびのび書くことにします。

 いつも読んでくださっているみなさまには、本当に感謝でいっぱいです。みなさまのおかげで楽しいときも辛いときも生きてこれたというのは言い過ぎじゃないんです。割とガチなんですよ、ほんとに。

 これからも一人の女子大生の奮闘ときどき休憩を、なまあたたかーく見守ってくださったら幸いです。Twitterの方も少数精鋭で活動(ほぼ呟くのみ)をしていますので、そちらでお話ししてくださってもとても喜びます。オフ会とかいう文化にもぜひ触れたいのですがね。行動力のなさよ…

 それでは!また会う日まで!